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  • 「PPCS研修2012 inスロベニア レポート」を公開

皆さんこんにちは。
5/26~5/31、スロベニアのWCNA(世界麻酔科看護師学会)参加とリュブリャナ大学メディカルセンター訪問を行いましたので、ご報告したいと思います。ヨーロッパのスロベニアで開催されるWorld Congress of Nurse Anesthetistsに参加し、世界における周術期・周麻酔期管理の現状を知るとともに、現地での施設見学を通して実際の医療現場での看護師の役割やその実際を学びました。

研修概要

研修目的

  • World Congress of Nurse Anesthetistsに参加し、周術期・周麻酔期医療の最前線の知識を獲得する。
  • 医師・看護師の役割の違いやチーム医療、病院のシステムを理解し日本での役割分担に生かすことができる。
  • 各国の手術室・PACU及びICUを見学し、手術医療や麻酔科看護師、集中治療ケアの実際を学ぶ

研修期間

2012年5月26日(土)〜5月31日(木)

研修内容

  • 学会参加:10th World Congress of Nurse Anesthetists(世界麻酔科看護師学会)
  • 病院研修:University Medical Centre Ljubljana(リュブリャナ大学メディカルセンター)

【参加学会】10th World Congress of Nurse Anesthetists

トピックス

  • マネージメント
  • 新しい技術と薬剤
  • 輸液コントロール
  • モニタリング
  • 麻酔科看護師におけるEvidence Based Practice
  • 麻酔管理
  • 輸血の管理
  • 小児患者のペインコントロール その他

WORK SHOP

  • 挿管困難
  • 脊髄麻酔/硬膜外麻酔
  • Ultrasound(エコー下における神経ブロック)
今回の学会参加、病院研修では、それぞれの国において必要とされる麻酔看護師あるいは周術期管理看護師の役割は異なり、実際の業務や病院のシステムに合った業務を行っていることを実感しました。しかし、国やシステムが異なっても、今回の学会に参加した医師や看護師その他コメディカルの方々は同じ目的を持って取り組んでいることは明らかでした。いかにして患者さまの安全管理を行うか、スタッフ教育を行うか、医療システムをより良くするためにはどうしたら良いのか…など、病院の一員としてだけでなく国民として何をしたら良いかを考えていることが感じられました。
WCNAは世界中の麻酔科看護師、周術期看護師が集まる貴重な学会です。2年に一度の開催を皆で盛り上げ、情報の共有や教育の場として、さらには人と人との関係を築き上げる場となっています。

オープニングセミナーでは、スロベニアの歌手(ナターシャ)を招き、またスロベニアのオーケストラの演奏を聴きながらのセレモニーとなりました。

大会長挨拶

IFNAに加盟している国の国旗を用いたセレモニーです。

WCNA2012 フォトコレクション

【病院研修】University Medical Centre Ljubljana

リュブリャナ大学メディカルセンター(http://www4.kclj.si/ang/index.php)の見学では、麻酔科看護師、手術室看護師、集中治療領域の看護師それぞれの業務や役割について学びました。

リュブリャナ大学メディカルセンター概要

  • スロベニアでは最大規模を誇る病院(ヨーロッパでもっとも大きな病院とのこと)
ベッド数
2178
平均入院期間
5.53日
職員数
7759
ヘルスケアスタッフ(看護師含む)
5507
医師、歯科医師
1224
看護師
3653

6つの組織

  • Division of Internal Medicine
  • Division of Surgery
  • Division of Neurology
  • Division of Gynaecology
  • Division of Paediatrics
  • Division of Stomatology

看護部の3つの理念

  • 看護サービス
  • NIAHO認定
  • 患者の安全

シュミレーションシステムを使った教育の様子

今回の病院潜入は日本人初となりました!

手術室の様子、麻酔科看護師の方が手を振っています。

PACUは麻酔科看護師がケアを行っており、必要時麻酔科医師にコンタクトをとります。

麻酔導入室

麻酔科看護師の方と研修に参加した私たちです。