News&Topics
  • 7th Biennial Conference on Cardiopulmonary Bypass レポート

マレーシアのクチンで行われた人工心肺学会に参加しましたのでご報告致します。
本学会はマレーシア国内の人工心肺学会であり、主に心臓麻酔とCPBのセッションで組み立てられていました。300名以上の参加者があり、海外からの参加者は1割程度という事です。参加者のほとんどは麻酔科と人工心肺技士でした。マレーシアの学会は英語で行われるため、参加者は海外演者によるレクチャーも問題なく受講しています。

Pre Workshopについて


学会前日にはTEE, Hemodynamic Monitoring, VAD/ECMOのワークショップが行われました。

TEEワークショップでは、午前中に講義を聴き基本的な知識を学びます。そして午後には8ブースのハンズオンを20分ずつまわり、講師へ質問しながら実際の手技を学んで行きます。

Lecture

    • TEE indication and Limitations TEEの適応とその限界
    • Cardiac Ultrasound-What we must know 知っておくべき心臓エコー
    • Basic Views in TEE (SCA recommendations) 基本画像
    • Assessment of Left Ventricular Function 左室機能アセスメント
    • Assessment of Mitral Valve 僧帽弁アセスメント
    • Assessment of Right Ventricular Function 右室機能アセスメント
    • Assessment of Aorta and Thoracic Aneurysm大動脈と動脈瘤のアセスメン

Hands on: 8 work stations (20 minutes per station)

Hemodynamic Monitoring, VAD/ECMOのデモやハンズオンも行われました。

Daily Programについて

会場は2つに分かれ、心臓麻酔とCPBに特化した演題に分かれており、麻酔科向け、人工心肺技士向けといった構成になっていました。

心臓麻酔演題

心臓麻酔、小児心臓麻酔、TIVA、急性肺障害に対する麻酔、最新麻酔器のProcedure、Video Assisted Thoracic Surgery、術後早期の麻酔管理、Meta Analysisについて、3D TEEなど

CPB演題

人工心肺における最適なバランス、先天性心奇形に対する対応、術後管理、モニタリング、トラブルシューティングなど

マレーシアの医療は、日本では未認可の製品なども問題なく使用されており、常に新しい発見があります。特に心臓外科治療においては新しい製品が続々と導入され、麻酔科、周術期看護師の役割や必要性も日々変化しているのだろうと感じさせられました。


Photo Collection

オープニングセレモニー

Faculty Dinner